誤った使い方をした場合、砥石が破壊して死亡または重傷をまねく恐れがあります。労働安全衛生規則・研削盤等構造規格、およびこの『安全の手引き』にしたがって、正しく使用してください。
研削作業では、粉じんが発生します。過度の粉じんを吸うと、呼吸器疾患になることがあります
砥石は、基本にそった使い方をしていただければ安全な工具です。しかし、誤った使い方や不注意な機械の取り扱いをされますと、砥石の破壊に結びつきます。安全作業のため“すべきこと”、“してはいけないこと”を必ず守ってください。
誤った使い方をした場合、砥石が破損して死亡または重傷をまねく恐れがあります。
1. 砥石の取り扱いは、“ころがすな・落とすな・ぶつけるな”の三原則を守ること。砥石の保管は、整理棚などで乾燥した場所で行うこと。
2. 機械へ取り付ける前に、砥石のひび・われ・かけなどの外観検査をと打音検査をすること。
3. 砥石に表示されている最高使用周速度・寸法などが、機械に適合していることを確認すること。
4. グラインダへの装着時は必ず手工具でしっかりと締めて固定して下さい。
5. フランジは、外径と接触幅が左右等しく、適正なものを使用すること。
6. 砥石についているラベルを使用すること。ラベルは、よごれ・やぶれのないことを確認すること。
7. オフセット砥石は原則として15~30度の角度で使用すること。
8. 砥石カバーは、常に砥石の1/2以上をおおう適正なものを使用すること。
9. その日の作業開始前に1分間以上、砥石を取り替えたときは3分間以上の試運転をすること。携帯用グラインダについては安全な場所で試運転をすること。
10. 作業中は、保護メガネ・防塵マスクなどの保護具を着用すること。
11. 火花の飛散を、しゃへい板などで防止すること。
12. 呼吸器疾患を防止するために、粉じんの発散防止と十分な換気をすること。
13.フレキシブル砥石及び網目状研磨砥石の場合、付属の専用パットを使用すること。
14. 砥石が変形摩耗をおこした場合はドレッシング(ツールイング)をすること。
1. 落としたり、ぶつけた砥石や、検査で異常があった砥石は使用しないこと。
2. 砥石の穴径が機械に適合しない場合、無理に押し込んだり、穴径の改修をしないこと。
3. 砥石に表示されている最高使用周速度を超えて使用しないこと。(*)
4. 砥石との接触面に変形・きず・よごれ・さびのあるフランジは使用しないこと。逃げ部のないフランジは使用しないこと。
5. 砥石をフランジへ取り付ける際は、ナットを締めすぎないこと。
6. 側面使用を目的とするもの以外は、側面をしないこと。
7. 砥石カバーを取り付ける前に、砥石を回転させないこと。
8. 砥石を無理に加工物に押し付けないこと。
9. 回転中の砥石には、直接身体を触れないこと。
10. 試運転時には、砥石の回転方向の前には立たないこと。
11. 砥石の回転が完全に止まらないうちに、グラインダを台・床・加工物などの上に置かないこと。
12. 引火・爆発の恐れのある場所では研削作業をしないこと。
13. 火花の飛ぶ範囲内には立ち入らないこと。
14. 安全教育を受けていない方は、砥石の取り替え・試運転をしないこと。
15. 砥石の外周にすじや切り込みを入れたり、あるいは外周の一部をカット(切除)するなどの加工や改修をしないこと。