砥石基礎知識

砥石とは…

イメージ:砥石とは…

砥石は、切る・削る・磨くという役割で、主に金属加工分野に使用されています。砥石と一言で言ってもたくさんの種類があり、用途に合わせて最適な砥粒、製法で作られています。

砥石は、鉄鋼、造船、建設、自動車、ベアリング、電気、機械等の基幹産業の広い分野に使用され、“ものづくり”を支えています。

砥石の主な特徴

砥石には、3つの大切な要素が有ります。これを「砥石3要素」といいます。

第一要素 砥粒

小さな砥粒一粒一粒が刃物となって、工作物を削ります。

刃物系の工具に対して最大の違いは、減りながら、新しい切刃を自生していくことで、途中で研いだり刃先を調整する必要がありません。これは、硝子の破片が、割れても次々と鋭利な刃物のような断面を持ち続けるのと同じ原理です。そして、切れなくなると脱落し、新しい砥粒が出てきて再び作業を続けることが出来るのです。

第二要素 結合剤

砥粒を結合し、保持する接着剤が必要です。接着剤にも種類がたくさんありますが、ここではポピュラーなフェノールレジンをご紹介いたします。

特徴として、フェノール樹脂は加熱によって軟化溶融し、硬化致します。一旦硬化しますと、そののち加熱しても軟化溶融は起こしません。従って、その硬化物(成形加工品)は優れた耐熱性、寸法安定性などを保持しております。また、適度な弾性を有しており機械的強度に優れていることがあげられます。

結合剤は、種類や配合する量によって性能をコントロールし、その調整があまりに強く固め過ぎると、砥粒が脱落しなくなるので、加減が大切です。

イメージ:フェノールレジンについて

第三要素<気孔>

砥粒と砥粒の間には、隙間があります。(隙間=気孔もしくはチップポケットと言います)この気孔に削りカスが入り、砥石が回転している間に排出されます。カスがたまったままだと目が詰まり削れないので、目立ちませんが、実は重要な存在です。

オフセット砥石
平形の砥石に対して凸形状をさしての一般的な呼称で、日常的にはレジノイドオフセット砥石の代名詞となっています。溶接部分の不要な肉盛りや、凹凸面の均しなど、主に研削を目的に使用する砥石です。(サンエース ネクサス)
イメージ:オフセット砥石
フレキシブル砥石
俗に、“タッチ”と呼ばれ、形状はオフセット砥石と大差ありませんが、こちらは主に軽研削や研磨に使用します。オフセット砥石に比べ薄く、しなりがあるのが特徴で振動も少なく音も静かです。(サンタッチ ネクサスタッチ)
切断砥石
カットとも言い、文字通り、切断の為の砥石で一般的には平型形状ですが、当社ではオフセット型のものも制作しております。(サンカットネクサス)

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